オススメ度:★★★★☆
職業声優のヒロインとお付き合いするお話。
プレイ前に思っていた以上には面白かった。
このエロゲは声優の女の子たちと恋愛することが出来る非常に素晴らしいエロゲだ。
僕は声豚なので“声優”という職業が何よりも好きだし、声優のことを神聖視している。
表も裏もどちらの声優さんたちも好きだし、どちらも素晴らしい仕事だと感じている。
だが、昨今の声優はアイドル視されて当然になってきており、声以上に声優自身のビジュアルが声以上に求められてしまう世界になってしまっている。
声優もかなり可愛い子が増えてきていますよね。
お陰で声優の処女信仰は過激になってきているし、男の影があるとより過激に炎上するようになってしまったんですよ。
僕は声豚で声優のビジュアルもけっこう見てますし、ビジュアルが良くて悪いことなんか何もないので良いに越したことはないのですが、やはり声優という職業をやっている以上ビジュアルよりも“声”を求められるようになって欲しいんですよね。
声で好きになった人もいればビジュアルで好きになったりする人もいる、そんなことは当たり前です。
ですが、イベントでの露出がメインで顔でキャストを決めたりするのって正直好きじゃないですし、声優に対して向き合えてないと思うんですよね。
声優という仕事でキャラクターに命を与えている以上メインは“声”の俳優なわけですし、歌って踊れるというのも時代的には必要ですが一番は声を求められて欲しいと思うわけなんですよ。
そんな僕が一番好きな声優は佐倉綾音とおっぱいと鼻です。
唯一写真集を持っているぐらいには好きです。
プレイ時間は15時間程度。
√は3本で各√そこまで長いわけでもなく、シリアスも適度な感じで読み進めやすいと感じました。
シーンは各キャラ5つずつで、どのヒロインにもパイズリがありました。
僕はパイズリが嫌いです。
声優ヒロインがするフェラって仕事道具である喉に対してとても冒涜的ですごい興奮するんですよね。
それはさておき僕は精液の臭いがする声はそこまで好きじゃないです。
各√で声優あるあるネタといいますか、声優としての悩みがけっこうリアルに描かれていたのではないかと思います。
ヒロイン感想
瀬能いつみ(cv.遥そら)
いつみ√での声優として実力はあるものの運や縁がなかなかなく、努力が実らないというのは声優業界として非常にあるあるなんだろうなとすごい思いました。
作中で触れていましたが、声優にはランク制度というのが実際にありまして、デビュー3年目までがジュニア、それ以降は自動的にランクが上がっていくという世界なんです。
ジュニアランクはギャラが低額で一定であり、ジュニア以降は徐々にギャラが上がっていきます。
この制度のお陰でギャラは保障されているのですが、逆に言うとジュニア以降は本当に実力のある声優ばかり起用される世界になるんですよ。
これがアニメとかで新人声優が使い潰されたり入れ替わりが激しい原因だったりすると思うんですが、ギャラが安いジュニア時代に形として何かを残さないと声優として生き残ることが出来なくなるんですよ。
この厳しい現実をいつみ√ではしっかりと書いていましたし、努力が実って良かったなぁと思いました。
永倉小夏(cv.くすはらゆい)
小夏√では声優としては素人ですが、素質を見出だされて声優としてデビューします。
いつも思うんですけど声だけで感情を全て表現するなんて素人に毛が生えた程度の実力や経験では到底不可能だと思いますし、それが出来るからこそ声優って凄いなぁと思うんですよ。
なのでリテイクが多かったりミスが多かったりするのは素人ですし仕方ないと思うし、それこそ経験が物を言う世界なので数をこなして慣れるしかないのだと思います。
別にそこはどうでもいいのですが。
まぁぶっちゃけ才能があるなら事務所ゴリ押しで現場でひたすら経験を積んで華やかになっていくというのが一番の近道なんだろうなぁとは思います。
一時期花澤香菜や鬼頭明里がゴリ押しされていたように、才能を持っている声優はゴリ押ししてでも成長されるべきなんだろうなとは思います。
小夏√ではそんなことなかったですが、いつみ√では事務所のゴリ押しが顕著になっており、才能を秘めているからこそ現場での経験を積ませて成長させようとしているんですよ。
僕は明らかなゴリ押しはそんな好きじゃないんですが、長生きする声優を育成するのもいろいろなところからヘイトを集めたりして大変なんだろうなぁと思いました。
来栖祐果子(cv.奏雨)
祐果子√では声優として成功はしているのですが、ファンの期待に応えなきゃいけないというプレッシャーが心への負担になってしまい、声の異常として表れてしまっています。
既に人気声優であるからこその悩みや、仕事熱心で真面目すぎるが故の体調不良は見ていて心苦しくなってしまいます。
人気であるということはそれだけアンチがいるってことですし、誹謗中傷や妬み、クソアフィカスに叩かれるってのはもう仕方ないんですよ。
仕方なくはないですけど。
祐果子は真面目すぎるのでそれすら真剣に読んでしまい、演技にも影響してしまう悪循環を生んでしまっています。
さらにはキャラクターと名前が似てるからキャスティングされたり、オーディションをしていないにも関わらずメインにキャスティングされたりと、実力以外のところで押されていたりするのも人気であるが故の悩みなんだろうなぁと感じました。
実際そういうのはよく見かけますしね。
ハーレム物だったら主人公は松岡禎丞だったり、ツンデレなら釘宮理恵だったり。
どちらもちゃんと実力があり、相応しいと思うので全く僕としては文句ないんですけど松岡くんとかは声優に真剣なのでこういう悩みを持っていたりしたんじゃないですかね(妄想)。
先ほど述べたのですが、運も実力のうちだと思うので事務所に押されることはそれだけ素晴らしい才能があり、実力を持っていると思われているので良いことだと思います。
今回はそれが真面目すぎて空回りしてしまっただけでありますし。
こういうのって自分が成長するしか解決する方法がないんですよ。
こういう悩みを持ってしまうということはそれだけ向上心を持っているということに繋がりますし、悪循環から逃れるには自分が変わるしかないんですよ。
それが演技の幅を広げ、今までの来栖祐果子という声優とは真逆のキャラクターを演じることによって成長するという形になって表れました。
声優の声をよく聴いていると、「こういった演技も出来るんだ」と感じることってけっこうあるんですよね。
茅野愛衣だったらふわふわのお姉さんボイスやママって印象が非常に強いんですけど元気な女の子の声がめちゃくちゃ合っていたり、秋野花だったらロリ声がとても印象的ですけどお姉さん声も割と合っていたり、と現実でもそう感じることが多くありますが、来栖祐果子という一声優としての新しい可能性として未来に繋がっていくようになっており、大変素晴らしいと思いました。
このエロゲの惜しいところなんですが、尺が短いことですね。
どの√もそうなんですが、ED後になんか物足りなかったなと感じてしまいました。
言語化するのが難しいんですが、片野というモブ声優がいて場を乱したりするのですが、掻き乱すだけ乱して退場だったり、ヒロインの問題解決してからがあっさりしすぎていて感情が入る前にEDに入っちゃったりとなんかもう惜しいなと思いました。
声優を取り扱ったエロゲとして非常に良いゲームだったと思いますし、こういうのって業界に詳しかったり現場での経験がないと書けないネタとかあると思いますのでこれこそビジュアルノベルとしてじゃないと書けないシナリオだと思いますし、良いエロゲだったと思います。
ちなみにメインヒロインのキャストである遥そら、くすはらゆい、奏雨は全員大好きですし、実力のある声優だと思いますので、より素晴らしい作品に仕上がっていたのではないかと思います。
それはそうと、奏雨の声と太眉とで来栖祐果子というヒロインがめちゃくちゃ可愛かったです。
このヒロインの醸し出す雰囲気や色気もそうですが、声優という属性、そしてMMOで昔から繋がりがあったところ含め、最高に好みのヒロインでした。
コメント
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amamist
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amamist
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